「この美しい里山の風景は”お米”が作っている。お米作りを通して故郷の風景を守りたい。」穂田流ファーム 坂本憲俊さんの写真

東温市河之内地区。道後平野東部の山麓には見事な棚田が広がっています。日当たりや土の性質が良く、昼夜の温度差が大きいうえ、白猪の滝・唐岬の滝・雨滝などの渓谷から流れ出るミネラルたっぷりの山の水を田んぼに引き込むこの地区は、美味しいお米の出来る条件を備えています。

お隣の井内地区、則之内(すのうち)地区と併せて「三内(みうち)」と呼ばれる米どころで、地域の名前を付けた「三内米」は県内では名の通ったブランド米。いずれの地区でもほどんどの住民がお米づくりを行っていましたが、後継者不足、高齢化などで耕作放棄地の増加が懸念されています。

河之内地区で米作りをしながら、美しい里山風景の情報発信を積極的に行っている穂田琉(ほたる)ファームの坂本さんに、お米作りと地域づくりについてお聞きしました。

 

栽培方法を徹底的に研究し、お米の全国大会で次々と賞を獲得

坂本さんは、東温市役所に勤めながら家業の米づくりを手伝っていましたが、早期退職をしてお米づくりに専念。三内米ブランドを確立するために栽培方法を徹底的に研究しました。

有機質のミネラル肥料などを投入し養分の多い土づくりを行う。お米の収穫量は少なくなっても肥料の窒素成分を抑え日本人好みの低タンパクのもちもち食感を出す。農薬や化学肥料の使用を控え(エコえひめ認証)、安全安心なお米を作る。お米のソムリエといわれる米・食味鑑定士の資格も取得などなど。

 

意欲的な研究の成果が実を結び、坂本さんのお米は「すし米コンテスト・国際大会」で「特Aランク」賞を2年連続受賞(品種:平成26年はヒノヒカリ、平成27年はヒノヒカリとにこまる) 。

「ほたる米」の写真。
坂本さんの「穂田琉米」。左からコシヒカリ、ヒノヒカリ、にこまる。

さらには第16回(平成26年) 米・食味分析鑑定コンクール国際大会都道府県代表お米選手権で特別優秀賞を受賞(品種:にこまる)。また、第12回(平成27年)お米日本一コンテストで入賞(品種:ヒノヒカリ、にこまる)と、次々と受賞していきました。

 

大会にチャレンジし続ける背景にあるのは「ふるさとへの想い」

大会会場で出会った全国の超一流の米づくり職人と積極的に情報交換を行い、全国の田んぼにも足を運び研究しています。また「こんな大会もある。出してみては?」という情報を得て、新しい大会にもチャレンジをしています。

“認められるお米でありたい” … 坂本さんが「ブランド価値」にこだわるのには理由があります。

お米は食味値(※1)や味度値(※2)という、客観的な指標でそのおいしさを測ります。数値が高ければ“おいしい”という評価になり、価格も有利に販売できます。

“こんな良い数値を出す河之内地区とは、どういうところ?”とお客様に興味も持ってもらえます。

ひいては“河之内に行ってみたい”と思ってもらえるようになりたいのです。

せっかく先祖が守ってくれたこの風景を何とか次代に残していきたい。
収穫期を迎え黄金色に色づいた稲穂の写真
河之内地区全体が黄金に色づく秋。多くの写真愛好家たちが地区を訪れる


※1食味値:近赤外線分析機で、「アミロース」「タンパク質」「水分」「脂肪酸度(玄米)」の4つの成分を測定し、食味方程式により食味値を出します。100点満点で表し、数値が高いほど美味しいお米になります。日本産では、65~75点が標準になっていますが、坂本さんのヒノヒカリとにこまるは90点をたたき出しました(平成26年産米)。
※2味度値:簡易炊飯した試料の保水膜(お米を温水で加熱した時に、米の表面に生成される粘液上の付着液)の量のこと。

 

多くの人が訪ね、賑わいのある里山であれば、地域の中にも活気が出ます。地域のお米を買い支えてくれるファンができれば、地域経済の原動力にもなります。

お米を作っているからこそ生まれる美しい里山風景。お米づくりを通してこの風景を守りたい…。そう坂本さんは考えているのです。

地域に来てくれる人たちをもてなす場をもっと整備していきたい

2015年には「河之内の棚田米・穂田琉米」としてブランドマークをつくりました。さらなるブランド確立を進め、今後も販売を強化するとともに、「河之内に来る人をおもてなしする体制も整えたい」としています。

 

実は坂本さん、写真の腕前は相当のもので、河之内地区の風景を撮影した写真をFacebookに掲載すると、それを見たたくさんの人が「素敵なところですね、行ってみたいです」「ふるさとの河之内を離れてしまったが、この写真で今のようすが分かってうれしい」と声をかけてくれるそうです。

東温市を舞台にした映画「陽光桜」のロケ地ガイドとしても大活躍。映画の中には坂本さんが案内した河之内の風景がたくさん登場します。

生産直売所と里山ギャラリーの建物が、水田の水面に鏡のように映っている写真
生産直売所「雨滝の倉」(左)と里山ギャラリー「ひょん」(右)

これまで十数年に渡って撮りだめていた写真を多くの方に見ていただけるようにと、里山ギャラリー「ひょん」生産直売所「雨滝の倉」の横に整備しています。ここに行けば、坂本さんが河之内の名所や魅力を案内してくれます。

今後は、地域の中で空き家となった古民家を整備し、観光案内の拠点とするとともに、そこで加工品づくりや料理提供も行ってみたいといいます。

 
自分のところの良さに気付き、地域に帰ってくる人もいます。

そんな人たちがこの先長くこの地域で暮らせるよう、米づくりを地域経済の原動力にしていきたい。


穂田琉ファームのホームページ内の「里山ギャラリー」では、坂本さんが撮影した河之内地区の写真を見ることができます。「お米がつくった風景」をぜひご覧ください。
 
取材日:2015年12月15日
※写真は坂本さんご提供
 
生産者データ
生産者名 穂田琉ファーム 坂本憲俊
生産品目
販売場所 <直売所>あさつゆマルシェ、ふれあい市三内、さくら市場、農場内直売所「雨滝の倉」ほか
住所 〒791-0321 愛媛県東温市河之内4950-1
TEL&FAX/ 089-966-4458
ホームページ 穂田琉ファーム http://hotarufarm.com/
Facebook
・ほたるファーム.fb https://www.facebook.com/hotarufarm/
・米風人ほたるクラブ https://www.facebook.com/maifujin/
・美しい里山 河之内 https://www.facebook.com/kawanouchi/

>>「穂田琉ファーム 坂本 憲俊さん」の商品情報一覧

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