「体験教室やコラボ商品で、ハーブの魅力を多くの人に伝えたい。」かんきょう農園 渡部嬌子さん・寛行さん

農業を営みながら、地域の社会福祉活動にも積極的に参加されている渡部寛行(ひろゆき)さん・嬌子(きょうこ)さんご夫妻。

明るくハツラツと活動する嬌子さんと、やさしくサポートする寛行さん。“おしどり夫婦”のお二人に元気をもらってきた人が、地域にはたくさんいます。

お二人の元気の源は何なのか、お伺いしました。

 

植物には力(パワー)がある。花もハーブも私たちに元気をくれる。

 

渡部さんご夫妻は、東温市下林地区でハーブや野菜、ユリなどを栽培し、産直市や農協、飲食店などに出荷をしています。「かんきょう農園」の名前は、寛行さんのお名前の頭の文字「かん」、嬌子さんの「きょう」を合せてつけました。

寛行さんは元公務員、嬌子さんは市内の幼稚園や保育所に勤務していたため、在職中は農業には力を入れていませんでしたが、小さい頃から植物が大好きだった嬌子さんの希望で、寛行さんの定年退職を機にお二人で本格的にユリ栽培を始めることにしました。

かんきょう農園のハーブハウス内の写真
かんきょう農園のハーブハウス。路地栽培も含めると、約30種類ほどのハーブを栽培。

知人からユリの球根をもらって栽培。地元の農協に入り、ユリの栽培仲間ができたことは何よりの財産になりました。

ユリ栽培をしている人は、“ユリに元気をもらっている”と感じます。

もちろん、ユリはお金を生んでくれるという側面もあるのでしょうが、それ以上のものをみんなもらっていると感じるんですよね。

だから、作が悪かった年でも、“また来年がんばろうね”とお互い言い合えると思うのです。(寛行さん)
 

ユリ栽培を始める前から、お二人の活動はいつも花や植物と共にありました。例えば、1998年に嬌子さんが地元の生活研究グループに誘われ入会した際は、「ペパーミントグループ」を立ち上げ、農産物やフラワーアレンジメントの作品等を販売しました。当時は珍しかったこともあり、フラワーアレンジメント作品はおもしろいほどよく売れたそうです。

 

さらに2009年には、東温市社会福祉協議会のボランティアグループ「フラワーセラピー輝き」を立ち上げ、花を通して心を癒す活動を開始。東温市や松山市内の社会福祉施設や老人ホーム、幼稚園、小中学校、高校などへ出かけ、せっけんフラワーづくり体験を提供するなどして、花の魅力を広めてきました。

 
みなさんが「キレイなあ、美しいなあ!」と感動してくれる声と笑顔に出会えるのは、今でも私の楽しみの一つです。(嬌子さん)
 

ハーブが取り持った出会い。地区環境の魅力に改めて気づく。

退職後、寛行さんは災害ボランティアや老人会のお世話役など様々な奉仕活動をしてきました。嬌子さんも民生委員を務めるなど夫婦そろって積極的に地域活動を行ってきました。

慌ただしく活動をしていた2013年、嬌子さんに生活研究グループの役員職が回ってきました。悩んだ末、会長職を引き受けた嬌子さんは、6次産業化推進のマッチングフェアで松山市内のレストランのオーナーと出会いました。

そのとき嬌子さんが会場に持って行ったのはバジル。「こんな元気なバジルができるんだったら、当店のためにつくってくれませんか?」とオーナーから提案が。

 

元気とやる気がわいてきた嬌子さんは「本格的に栽培してみよう」と決意。kg単位で買ってくれるので生産意欲も高まりました。

JAの営農支援センター長さんや自治体職員の方々の応援により、バジルのブランド化を目指して、「里山シニョーラ」というグループも立ち上げました。

イベントに出店した仲間たち7人との写真
ハーブの生産・加工グループ「里山シニョーラ」で、イベントにも定期的に出店

このバジルはグループのみんなで力を合わせてJAグリーンの乾燥機でドライにもしました。ドライバジルは飲食店や直売所で販売しているほか、東温市の学校給食でも使われるようになりました。

 こどもたちにも新しい味覚に触れてもらえたら嬉しいです。(嬌子さん)
 

2015年、バジルを含め大好きなハーブをたくさんの方々に紹介したいと、お二人は「東温かんきょう農園」を立ち上げました。その際、お茶を楽しめる体験スペースも用意しました。そして、マッチングフェアで知り合ったシェフやオーナーたちがたびたび農園を訪れて、気に入った農産物を購入してくれています。

また、東温市には現在イタリア料理店が数多く出店しており、その中のオーナーが中心となって進めている「東温市イタリアン化計画」のメンバーにも入り、料理教室の会場としてこの体験スペースの提供も行っています。

県内外から参加された方が、「都会のホテルで食事をするよりも、ハーブの香りがし、新鮮な野菜もいただけるこんな素敵な環境で料理教室ができるなんて、最高の贅沢ですね!」と言ってくださいました。

そんなに素敵なことだったのか、すごいことだったのかと気づかせてくれました。

空気もよく、水もキレイ、すぐ横に畑があるという環境の素晴らしさを改めて実感しました。(嬌子さん)

   

ハーブ体験教室開催やコラボ商品開発を進め、社会貢献も積極的にお手伝いをしていきたい

嬌子さんは、ハーブや農産物を通して五感を使った「かんきょう農園」ならではの楽しいワクワクするような体験教室をしてみたいと、2015年8月にハーブコーディネータの資格を取得。今後は、体験スペースでハーブ料理教室やフラワーアレンジメント教室などを積極的に開催したいと言います。

 

また、今までのボランティア活動経験を活かして、社会福祉施設とコラボしながら社会貢献のお手伝いがしたいと考えています。現在、愛媛県社会福祉事業団「ぱれっと道後」とのコラボで、同事業団の喫茶コーナーでハーブティーやクッキーを商品化していますが、さらなる商品開発にも取り組みたいと言います。

緑のカバーがかけられた長テーブルと長椅子がある、体験教室を行う一角の写真
各種体験教室を開催するスペース。テーブルは寛行さんの手作り。

さらに、これまでに東温市内の飲食店とのコラボで東温市の特産品であるもち麦を練り込んだバジルクッキーなど商品化を行いましたが、今後も積極的に進めていきたいと言います。お互いの得意分野を活かしながら、東温市の活性化に貢献したい、そして“東温市をハーブの町にしたい”という夢ももっています。

 
物事を前向きに考えることで、人と人との輪が大きく広がり、たくさんの人々の応援に支えられていることに改めて気づきました。

私たちは夫婦でときどき旅行にも出かけるんですが、観光するだけでなく、実際にこの目で見て聴いて、そして触れて。五感を使って楽しんだことがよかったんだなあと思います。

この五感を使うということを、これからは体験教室などで提供していきたいと思います。(嬌子さん・寛行さん)
 

嬌子さんの行く先々にはいつも寛行さんの姿が。「彼女は運転できないから、私が連れていくしかないんですよ」と笑う寛行さん。お二人とも本当に楽しそうです。

取材日:2016年1月25日
 
生産者データ
生産者名 かんきょう農園(里山シニョーラ)
生産品目 <農産物>ハーブ、ユリ
<加工品>ドライハーブ、ドライハーブの加工品
<コラボ商品>クッキー、ケーキ、小物類 等
住所 〒791-0222 愛媛県東温市下林1971-2
TEL&FAX /089-964-3476
販売場所 東温市内の産直販売所
レストラン・他店舗

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