青汁を中心に健康食品を製造・販売。日本の耕作放棄地を救う地域再生事業は世界へ。遠赤青汁株式会社

土づくりから始めるケール栽培。愛媛県産有機ケールを100%使用した青汁を販売

ケールはアブラナ科の緑黄色野菜。ヨーロッパが原産地でキャベツやブロッコリーの原種とされています。各種ビタミン・ミネラル・カルシウム・食物繊維が豊富で、代謝機能に欠かせないγーアミノ酪酸(ギャバ)が特に多いことでも注目されています。

 

遠赤青汁株式会社はこのケールを、遠赤外線を利用した独自の製法で、 無添加で粒状・粉状に加工。食生活の多様化により、現代人に不足している栄養をしっかりと補ってくれる商品群はこどもから高齢者まで、 そして国内のみならず海外の人々にも幅広く支持されています。

こだわりはグループ企業の有限会社遠赤有機農園や、東温市内の契約農家で有機農法で栽培したケールを100%使用していること。

栽培しているケールの写真
害虫の少ない冬場に栽培。寒さに耐えじっくり育ったケールは甘味が強い。

ケールが育っている、有限会社遠赤有機農園の圃場を、同社会長であり遠赤青汁株式会社代表取締役である高岡照海氏に案内していただきました。

東温市に隣接する西条市丹原地区の合計15haのケール、にんにく畑は一か所にまとまっているわけではありません。野菜や果物の栽培がさかんだったこの地区で増えてきた耕作放棄地を50軒以上もの農家から借り受け、開墾から始めたものです。

長年放置された農地は草も木も伸び放題。まるでシャングルのようのだったところを、高岡氏自身が毎朝5時30分から重機を使って開墾していきました。ゴロゴロと出てくる石に悩まされましたが、石を拾いつづけ、土を耕し、有機堆肥を入れて何度もトラクターで鋤き、5年をかけオーガニックの元気な土地に甦らせていきました。

高齢化や後継者がいないなどの理由で耕作できなくなったことに、“周りに迷惑をかけている”と農家のみなさんは本当に心を痛めています。

さらに、固定資産税はずっとかかるし、灌漑施設費も払い続ける必要があるとなると年金で暮らしている高齢農家の方は経済的負担も大きい。

私はそんな困っている農家を救いたいと思っているのです。目標はすべての耕作放棄地を甦らせること。

そのためには“売ること”が先です。売ることなくして、農地再生は無いのです。
 

世界の催事イベントに積極的に参加。各国で、人々の健康に対する意識の高さを実感

もともとは国内の有名百貨店での催事販売を積極的に行い「百貨店で買う青汁」としてブランド定着していた同社商品を、香港やドイツ、ハワイなど海外で開催される物産展や見本市に積極的に出展し紹介しています。

自ら店頭に立ち熱意をもってお客様に説明する高岡氏の手には、開墾から始めたことを説明する写真付きの資料が。

高岡氏が日本語で話しているにも関わらず、写真を見た海外の人はすぐに理解し「おじさん、世界一ね!」と言ってくれるそうで、健康やオーガニックに対する人々の意識の高さを実感したといいます。

 
コップに入った青汁と、水に溶かす前のカプセル状の青汁の写真
生産工程のデータベース化、トレーサビリティの充実、研究、エビデンス作成といったIT経営整備が認められ、経済産業省「IT経営百選」最優秀賞を受賞、「中小企業IT経営力大賞」IT経営実践認定企業にも選ばれている。
栽培して加工して販売する6次化。でもうちは開墾から行っているので“7次化”ですよ(笑)

世界最大のオーガニック専門見本市「ビオファ」へ出展した際、ドイツ人がこんな話をしてくれました。

「ケールはすごくいいのよね。ドイツではアトピーの子が生まれるとケールをすりつぶして塗って治す。それが冷たいものだからみんなその体験を覚えている。日本人はケールをこんな錠剤や粉末にして、すごいね」

“世界中のアトピーで悩む人を救ってあげたい”、高岡氏はますます強く思うようになりました。

 

耕作放棄地へのソーラーシェアリング導入で地域を再生
日本のみならず世界の地域再生にも目を向ける

その想いは地域再生事業とつながり、新たな展開を見せています。

開墾した耕作放棄地にソーラーパネルを設置。ただし、従来のソーラーパネルとは異なりパネル位置が高く隙間が開いており、その下で作物の栽培ができるタイプのものです。

建設途中のソーラーシェアリングシステムの写真
建設途中のソーラーシェアリングシステム。パネル下では陽光桜やハーブの栽培を行う予定。

太陽光を発電と農業の両方で分け合う(シェアする)ことからソーラーシェアリングと呼ばれるこの仕組みを、東温市内や丹原に導入し始めています。

パネルの下で栽培するのは“陽光桜”。映画「陽光桜」に描かれた、高岡氏の父・故高岡正明氏が20数年をかけて開発した、世界中の亜熱帯でも極寒の地でも咲く桜です。

父の意思を引き継ぎ、毎年3,000本の陽光桜の苗を世界に贈ってきた高岡氏は、桜の皮が古くから喘息の生薬として利用されてきたことに着目し、陽光桜の樹皮と葉を使った化粧水と、“伯方の塩”を配合した石けんを開発しました。

“伯方の塩”は正明氏が亡くなるまで社長を務めた伯方塩業株式会社の自然塩。海水浴で肌荒れが防げるのはよく知られていますが、その伯方の塩の微粒子を石けんに5%配合することで“海に入った状態”を作り出したいと、圧縮加工技術にもこだわりました。

ソーラーシェアリングは、お天気のいい日はパネルが日陰となり、農作業もラクに行えます。

そこで福祉施設の子や、外に出ることをためらっていたアトピーに悩む人などに仕事をしてもらいたいと思っています。

土と太陽に触れると癒され、楽しく元気になりますよ。
自社の畑をバックに笑顔で映る高岡照海さんの写真
日本で世界で、地域再生事業に力を入れる高岡照海氏

耕作放棄地が有機JAS認定農場に生まれ変わる。その農場でできたケールを食べた人が健康になる。耕作放棄地はまた、ソーラーシェアリングの農場として自然エネルギーを生み地球環境に貢献するとともに、身体にやさしい商品づくりの素材供給の場ともなる。地代の入る農家も助かる。

「一石五鳥でしょ?」

そう笑う高岡氏は“世界”に目を向けます。これまでに培った青汁の栽培・加工・販売までのノウハウを、インドネシアに技術移転。貧困地域で農業ビジネスを定着させ、現地住民の生活向上に貢献する「BOPビジネス(ベース・オブ・ピラミッドの略)」にも乗り出しています。

「一番困っている人を助けたい」。陽光桜の植樹や商品販売に世界へ出ていく高岡氏の旅は“世界の問題点を見に行く旅”でもありました。

問題点同士を柔軟な発想でつなぎあわせると、環境にも人にもやさしいビジネスが生まれました。地球規模で地域再生事業を視野に入れる高岡氏の旅は、これからも続きます。

 
取材日:2016年1月25日
※青汁及び商品写真は遠赤青汁株式会社提供
 
企業データ
会社名 遠赤青汁株式会社
事業内容 健康食品の製造・販売
化粧品(石けん)製造・販売
事業所 〒791-0398 愛媛県東温市則之内甲2225-1
TEL:089-966-6601 / FAX:089-966-6602
設立 1992年10月
資本金 4,500万円
代表者 代表取締役 高岡 照海
ホームページ http://www.enseki.com/

>>「遠赤青汁株式会社」の商品情報一覧

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