家族で力と合わせて。同じ先を目指して。いちご日和

「豆乳が入っているのに、うちのこどもはすごくおいしそうに飲む」。

東温市で子育てをされているお母さんが口々にそう言う豆乳いちごシェイクは、いちご日和の看板メニューのひとつ。いちごシェイクと併せて大人気のメニューで、遠くからわざわざ飲みにバイクでやってくる人もいます。

そのいちごシェイク誕生の背景に家族の物語がありました。いちご日和の渡部嘉久(よしひさ)さん(35歳)にお話しを伺いました。

「元気で強い、いちご農家」になって、“夢ある財産”に変えたい

 

原料は渡部農園で栽培された完熟イチゴ。たっぷりイチゴを使っているので味も濃厚で、最後の一滴まで飲み干したくなる、そんなシェイクが完成したのは今から4年前のこと。当時嘉久さんは飲食業界で会社勤めをしていました。

父親の高則さんが退職金をはたいて始めたイチゴづくりで苦労する姿を見て、そして父を支える寿江さんの“イチゴでは食べていけれんよ”という言葉を聞き、“自分には跡を継いでやる勇気は無い”と思っていました。

グラスに入ったイチゴシェイクと、瓶入りのイチゴジャムの写真
いちご日和の看板メニュー「いちごシェイク」と、いちごのコンポート及びジャム

そんなある日、会社の人材教育の一環で「てんびんの詩」というDVDを観ました。「陰ひなたなく働きなさい」というメッセージが、自分の両親が一生懸命働く姿と重なり、涙が止まらなくなりました。

しかし、勇気ある一歩は踏み出せず会社に残ろうと決めた嘉久さんに、奥様の美子さんがこんな声をかけました。

 “お義母さんしんどそう…。何とかできんの? 規格外品が出るんだったら、イチゴシェイクにしてみたら?”

 

会社に相談し、イチゴシェイクを作ってイベントで販売すると大盛況。“栽培するだけでなく、加工して販売して、元気で強い農業をやって夢ある財産に変えたい”と強く思うようになりました。

そして2013年、嘉久さんはお世話になった会社を辞め新規就農。「いちご日和」を立ち上げました。

 

1年目にイベント出店、2年目にイチゴ狩り開始。目標を決め、家族みんなで協力し合う

 
立ち上げて1年間は、いろんなイベントに出かけシェイクや加工品を販売しました。冬場どんなに寒かろうが出ていきました。

そのことで、栽培の仕事とイベントの仕事量のバランスを見たかったのです。

おかげさまで数字もついてきて予想どおりの売り上げになりました。

2年目。“いずれはやってみたい”と父・高則さんが言っていたイチゴ狩りを本格的に始めることに。栽培をやめた農家からハウスを引き取り、嘉久さんの兄も加わって家族が協力してイチゴ狩り用に地盤造成をしました。

積極的にイベント販売に出ていたころからファンになってくれていたお客様がイチゴ狩りの予約をしてくれるようになり、その評判は徐々に口コミで広がっていきました。

イベント出店だけでなく、やはりお店が欲しいと思い始めたのはそのころです。ただし、イチゴのハイシーズンのみオープンするのでは勿体ない。せっかくだから梱包など軽作業ができる倉庫としても使えるような建物をと考えました。

 
このとき出会った大工さんが本当に素晴らしく、イチゴの仕事とはどんなものかをすべて見てくれて、“お金をかけないよう、アンダーを入れるところまでは家族でやっておいてね”とも言ってくれて。

そういうわけで、また家族で重機を使うことになりました(笑)
敷地内のカフェ外観
シェイクなどカフェメニューを楽しめる店舗。お天気のいい日は外で飲むのもオススメ。
 

身の丈にあった取り組みで、小さな成功を重ねることが目標

この経験から嘉久さんはあることを考えるようになりました。“いちご日和らしい就農支援システム”です。

高齢化や後継者不足でやめていくイチゴ農家が増えてきています。

一方、新規就農したい人にとっては高額な初期投資は負担です。

お金をかけず自分たちで手作りすることによって、こういった方々の支援ができないかと考えています。

まだ具体的な形はこれからですが、いちご日和らしい身の丈に合ったことをやっていきたいと思います。

イチゴ狩りハウスの中も、店舗の中も手作りのものがいっぱい。家族で作ったもののほか、イベント先で一緒になったアーティストたちのものもあります。イベントでの様々な出会いや、お世話になった人の縁が“縁を呼び”、いちご日和はたくさんの人に助けられてきました。

だからこそいつもお客様を大事にしてきました。イチゴ狩り用トイレのおむつ替えシート、親子で楽しめるようにと用意した低いテーブルセット。ひとつひとつに、渡部家の愛情がこもっています。

イチゴ狩りハウス内部のイスとテーブルの写真
親子で並んで座れるようにと、椅子もテーブルも低いものを用意
24歳のとき、通っていた整体の先生からこんな言葉を聞きました。

『“人は人に逢いに来る”という言葉、忘れられんよ』

この言葉は自分にとっての宝物となっています。これからもずっと守っていきたいと思います。

父・高則さんはイチゴ狩りのお客様に“このイチゴがおいしいよ”と教えています。母・寿江さんはイベントを手伝ったり配達をしたり。妻・美子さんはメニュー開発を手掛けながら店舗を切り盛り。そんなご家族の表情は本当に楽しそうです。

いちご日和のイチゴ狩りは毎年1月15日~6月上旬。かおりの、紅ほっぺの2品種が楽しめます。ぜひお出かけください。

取材日:2016年1月20日
 
生産者データ
生産者名 いちご日和 (渡部農園)
生産品目 <農産物>いちご
<加工品>いちごのコンポート、いちごジャム、いちご大福、いちごタルト、いちごシェイク、豆乳いちごシェイク
住所 〒791-0222 愛媛県東温市下林1736-1
TEL /070-5516-1115 FAX/089-955-2515
店舗営業時間 10:00~18:00(7月1日~1月14日)
10:00~16:30(いちご狩りシーズン中の1月15日~6月上旬)
定休日 火曜日
ホームページ http://biyoriichigo.wix.com/ichigobiyori
https://ja-jp.facebook.com/IchigoRiHe(Facebookページ)

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