介護施設や小学校、漁村から注目を集める、まるごと骨まで食べられる干物「まるとっと」が人気! 株式会社キシモト

こどもからお年寄りまでたくさんの方が、「安心して食べられるおいしい干物」づくりを

テレビ東京系『ガイアの夜明け』(「魚の価値を高める! 驚きの技術」平成27年1月)で放映された株式会社キシモトの「まるとっと」が、日本のみならず世界中から大きな注目を集めています。


“頭からがぶりと、骨までまるごと食べられる”と高齢者や小学生などの間で評判になっている「まるとっと」の開発背景を、常務取締役の岸本智臣(としたか)さんにお伺いしました。

 
当社は干物の製造販売を行っている会社です。

干物の旨みを追求し加工技術の向上に励んできたことで、一時期は干物の生産量日本一になったこともあります。

しかし、生活様式の変化に伴い消費者の魚離れが危惧されるようになってきました。

そこで干物をもっと食べやすくしようと中骨を取る機械をメーカーと共同開発するなど、いろいろと工夫をしてみました。

マスコミも取り上げてくれたことで一時的には効果はあったものの、なかなか長くは続きませんでした。
 

そんなとき舞い込んだのが聖カタリナ大学、愛媛県産業技術研究所との産学官民の共同研究開発の話でした。

学生が高齢者施設で聞き取ると、入居者から“頭付きの魚が食べたい”という声が。噛んだり飲み込んだりする力が弱くなった施設の高齢者たちはすりつぶして固めた魚をこれまで食べていました。施設スタッフたちにとっても魚は骨の心配があります。

主力商品である「まるとっと」の写真。アジを開いて加工・味付けしたもの。
国内で水揚げされた脂ののったアジを加工・味付けした「まるとっと」。頭から骨ごとがぶりと食べられる。

そこで、同社は聖カタリナ大学、愛媛県産業技術研究所と連携を図り、高齢者施設・障害者施設で試食を繰り返しながら「食べやすさ」「おいしさ」「調理のしやすさ」を検証。改良を重ねて開発したのが「まるとっと」です。

 これまでは“骨を取る”ことばかりを考えていたものを、“骨ごと食べる”という発想で開発に取り掛かりました。

 ただ、高温高圧殺菌処理をして真空パックにする際の温度、圧力、時間をどのようなバランスで調整したらよいか苦心し、研究に1年半費やしました。
 

カルシウムは通常の約40倍!塩分も約半分に抑えることに成功

通常干物は開いたときに中骨が身の片面に来ますが、「まるとっと」は均一に高温高圧殺菌できるよう中骨を左右均等に割るなど工夫をしました。

普段食べ残す中骨がまるごと食べられることで、カルシウムは通常の干物の約40倍。また、真空になっていることで干物全体の味が均一になり、塩分もこれまでの約半分に抑えることができました。

職人が素早く魚の突起部分を取り除いている写真
真空パックが破れないよう、魚の突起部分をひとつひとつ丁寧に取り除く。職人たち手作業のスピードは速い

調理方法は袋に切れ目を入れ電子レンジで1分程度チンするだけ。パンに乗せたり、身をほぐしてパスタに混ぜるなど様々な食べ方が楽しめます。

当初は介護施設や学校給食など業務用のみを想定していましたが、販売を開始すると一般のお客様から販売してほしいとの声が多く、これまでの塩味、みりん味のほか、バジル味も追加し販売を始めました。

商品の引き合いの声は多く、問屋等を通して全国のスーパーや直売所などで販売されています。

ハワイで試食販売をした際には現地で大変好評で、まとめ買いをしていく人が多かったそうです。海外ではハワイのほか、多くの都市や国で販売されました。

 

新分野のニーズも積極的に開拓。「まるとっと」は宇宙も目指す

現在はアジ、イカ、サンマ、ホッケ、タイ、イワシ、ニシンの魚種を製造していますが、今後はニーズを考えながら、ノドグロやキンメダイなど高級魚にもチャレンジしてみたいです。

また、病院食としての活用も研究していきたいと思います。

さらには、将来は宇宙食。無重力状態になると骨が弱くなる傾向にあり地上にいるよりも約10倍のカルシウム摂取が必要というデータがあるのですが、宇宙食としてこの「まるとっと」を送り出したいですね。
常務取締役の岸本智臣さんの写真
「まるとっと」で今後も新しいニーズを掘り起こしていきたいという常務取締役の岸本智臣さん

日産2万~3万匹の干物のうち「まるとっと」はまだ2割程度ですが、2016年にはネットショップもリニューアルし、ギフトニーズにもしっかりと応えていきたいといいます。

 

『ガイアの夜明け』放送以降、取引先が広がり、中には“ペットフードとして塩味を抜いた犬用のまるとっとは作れないだろうか”という相談もありました。

さらには、地方の漁村から“高齢化するこの地区では水揚げをしても良い買い手が少ないので、うちの魚を加工してほしい”という業務委託の話もありました。

石鎚山麓から湧き出る地下水と澄んだ空気が干物のおいしさを引き出す“山のふもとの干物屋さん”
石鎚山麓から湧き出る地下水が干物のおいしさを引き出すと、東温市則之内に本社・工場をかまえる“山のふもとの干物屋さん”

日本の漁業を救う新技術で新分野のニーズも積極的に開拓する同社。干物屋というと、海の近くにあるイメージが強いのですが、西日本最高峰の石鎚山麓から湧き出る地下水と澄んだ空気に着目し、山の麓に工場を構えます。

そんな同社の「まるとっと」は、下記のネットショップからもお買い求めいただくことができます。


取材日:2016年1月20日
企業データ
会社名 株式会社キシモト
事業内容 海産物加工販売業
事業所 〒791-0311 愛媛県東温市則之内甲693
TEL/089-966-6060   FAX/089-966-6360
設立 1971年5月
資本金 2,310万円
代表者 代表取締役社長 岸本幸雄
従業員数 約35名
ホームページ http://www.kishimoto-web.com/
(山のふもとの干物屋さん)

>>「株式会社キシモト」の商品情報一覧

子育てカレンダーへのリンク 譲ります譲ってくださいへのリンク とうおん応援市民登録へのリンク まちの先生へのリンク 事業者からのおすそわけへのリンク 事業者登録へのリンク とうおんみどころマップへのリンク サイトについての評価アンケートへのリンク

動画

東温PR動画へのリンク
このサイトについて | 利用規約・免責事項 | リンク集 | プライバシー・ポリシー | サイトマップ | 東温市へのアクセス

東温市役所 企画政策課|〒791-0292 愛媛県東温市見奈良530番地1(市役所3階) TEL:089-964-4473 FAX:089-964-1609