お客様とともに歴史を重ねたアイスキャンデーは、昔ながらの製法、懐かしい味わい。門田商店(かどみせ)

商店街の歴史とともに歩んできた、「街のよろず屋」

80年に渡ってアイスキャンディーを作り続けてきた門田商店。“アイスキャンディーの老舗”として全国誌でも頻繁に紹介される有名店ですが、もともとは日用品、文具、衣類、履物、帽子から正月・節句・お盆・お祭り用品に至るまでいろいろなものを扱う“街のよろず屋”でした。

 

創業は明治18年(1885年)。当時、山之内地区の材木を切りだし松山へ出荷する仕事に従事する人々向けに、品物や食べ物を提供するお店を横河原橋のたもとに出したのがはじまりです。

明治32年(1899年)、伊予鉄道横河原線の開通時、駅前の現在の地に店を移し日用品や食料品を売るようになりました。このころ駅前には、肉屋、魚屋、豆腐屋、酒屋、衣料品店、化粧品店、自転車店、映画館などが次々とでき、横河原商店街が形成されていきました。

お店の外観。交差点の角に建っている

門田商店の『門(かど)』と街角の『角(かど)』で“かどみせ”として地域で親しまれている

アイスキャンディーを作り、売り始めたのは昭和11年(1936年)から。この地区は水質が良いので、できたアイスキャンディーもおいしく、商店街での買い物ついでに立ち寄るお客様や、伊予鉄電車を利用し通勤・通学する人々などがよく買いに来てくれました。

終戦後の2、3年間は砂糖や原料が手に入らなかったためアイスキャンディー製造は中止していましたが、昭和22年(1947年)ころから再開。昭和40年代から50年代にかけて松山刑務所の見奈良への移転、第二・三養護学校の開校、愛媛大学医学部の開学、医学部付属病院開院が続き、たくさんの学生や職員も来てくれるようになりました。卒業してからも頻繁に買いに来てくれる人が今もたくさんいるそうです。  

 

昔ながらの製法と味わい。“素材へのこだわり”も多くのファンに支持される理由

そのアイスキャンディー、作り方をご紹介すると。

鍋に水、砂糖、原料を入れ炊きます。次に炊いたものを冷却殺菌機に入れて冷やして混ぜ合わせます。それを 型枠に流し込み、棒を差し込み、冷凍機に入れて固めます。待つこと30分。水の中につけて型枠の周囲を少し溶かし、型枠からアイスキャンディーを1本1本抜くとできあがりです。

 

イチゴアイス(105円)、ミルクアイス(120円)、抹茶アイス(130円)、ココアアイス(130円)、あずきアイス(130円)、甘酒アイス(130円)のほか、2015年からは苺ミルクアイス(170円)の販売を開始し、現在では7種類。“駄菓子感覚で買いやすいように”とお値段も手ごろです。

小豆は北海道産小豆、甘酒は砥部町のかち鶴酒造のものを、苺ミルクアイスは東温産の完熟紅ほっぺを使うなど、新しい素材を取り入れつつ、昔ながらの製法を貫いています。

カラフルな毛筆で書かれたお品書きの写真
亡くなられたご主人が書いたお品書きをコピーしながら大切に使っている

そのアイスキャンディー、棒がまっすぐに入っていないところが手作りの証で、お客様からは“それがまたいい”と評判。わざわざ大阪や京都、東京や横浜からも買いに来てくれる人がいます。

現在お店を守る門田和子さんは4代目。6年前に亡くなられたご主人とともに、先代からアイスキャンディー作りを受け継ぎました。

和子さんは言います。

私が主人と結婚した昭和40年当時は文房具や日用品の販売のほうが中心でした。

主人は中学校教師で異動があったため、数年間は私も一緒に勤務地についていってたのですが、実家に拠点を移して通うようになってから、私はお店のことを少しずつ手伝うようになりました。

本格的にお店を切り盛りするようになったのは46歳ごろのこと。当時77歳だったお舅さんが頑張っている姿を見て、私も刺激を受けてさらに商売に身を入れるようになりました。

そして、主人が定年退職後このお店を受け継ぎました。すっと商売に入れた主人はすごいなあと思いましたね。
 

時折夫婦喧嘩をしながらも、お二人で切り盛りしたお店。忙しい両親を子供たちが手伝ってくれたこともありました。

親子3代にわたって買いに来てくれるお客様や、地元のこどもたちがおいしそうに食べる姿に励まされ、“伝統の味を守ろう”という心意気で、家族みんなでここまで頑張ってきました。


 
ソフトクリーム写真

ソフトクリームも人気(250円)

時代の変遷のなかで、老舗の味をこれからもつないでいく

 

昭和50年代になると周囲に大型スーパーやショッピングセンターが出店したことで、門田商店は日用品や文具を縮小しましたが、アイスキャンディーがあったことでお店が残り、伝統の味も残りました。

その味は今、長男の奥様に受け継がれようとしています。奥様・恵子さんはこどものころから門田商店に通い、アイスキャンディーを買っていました。この味を守ろうと子育ての合間に、お店を手伝ってくれている恵子さんに感謝しつつ、和子さんはこう言います。

アイスキャンデーをアレンジし、版画で描かれたロゴの写真
整形外科医で版画家でもある坂山憲史氏に描いてもらったロゴ。坂山氏も学生時代からかどみせに通っていた。
お舅さんもお姑さんも本当に働き者で、このお店で生計を立てていたのはえらかったなあと思います。

多くの人がこの店を守ってくれたので、私もここまでがんばってやってくることができました。

歳をとって体力的にもしんどいと感じていたので、こうして引き継いでくれる人がいてほっとしています。

これからは自分の時間をもつなかで、パソコンを習ってブログなどでお店の情報発信もしていきたいですね。
 

 

横河原駅周辺は2016年3月の新駅舎完成や駅前広場整備などを経て、その姿を大きく変えようとしています。時代の変遷の中で“街のよろず屋さん”は、“老舗のアイスキャンディー店”へと変化しましたが、その伝統製法と味は変わることなく、たくさんのお客様をこれからも笑顔にしていきます。

 

 
取材日:2016年1月14日
※アイスキャンディー、ソフトクリーム、お品書きの写真は東温市観光物産協会提供
 
店舗データ
店舗名 門田商店
事業内容 アイスキャンディー、ソフトクリームの製造販売
住所 〒791-0203 愛媛県東温市横河原349-4
TEL&FAX/089-964-2134
営業期間及び時間 4月1日~10月中旬 9:30~18:00 (アイスが売り切れ次第終了)
定休日 無し(荒天の場合などはお休み。お問合せください)
駐車場 4台(スーパーたかすかの駐車場に3台、かどみせ北側の道路を挟んだ駐車場に1台)※営業期間中に限る
※スーパーたかすかは日曜のみ6台駐車可。土曜日はたこ焼き移動販売車が駐車している時がありますが、その向うに3台は駐車可。
ブログ http://kadomiseic.exblog.jp/

>>「門田商店(かどみせ)」の商品情報一覧

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