「技術向上を目指し、一作ごとに手をかけ、周年栽培を行う。」沼 雄索 さんの写真

年間を通じて栽培を行う周年栽培は、いつどんな作物をどの規模で栽培するかという見極めがポイントになってきます。

“一年を通して何らかの利益がある”とはいえ、複数の作物を栽培するには、そのひとつひとつの栽培技術を確立をする必要があり、実は大変手間のかかる農業でもあるのです。

周年栽培に力を入れている沼雄索さん(34歳)に、栽培のコツやこれからの目標などをお伺いしました。

植物が本来もっている設計図を、うまく引き出せるよう人が手を加える

この日訪ねた沼さんのイチゴハウスは一番果の収穫が終盤を迎えたところ。品種はあまおとめで、JAを通して市場やスーパーに出荷されます。

イチゴは苗づくりがポイント。茎が硬く、葉っぱに力があり、高さがあまり高くならないように作っています。

高くなると、実をならせるほうに植物の力がいかないからです。

植物は生育初期に設計図が既に仕上がっています。イチゴがもっている設計図をうまく活かせるよう、人が手を加えるのです。
色が白から赤に変わりつつあるイチゴの写真
イチゴがもつ設計図を効果的に活かせるよう栽培に取り組んでいる

沼さんが最も気を配っているのが、水と温度管理。その年の気象条件に合わせて細かく調整しています。また、電照。冬になると日照時間が短くなりイチゴは本来成長を止めるため、生育のさかんな夏に近い条件を電照によって作り出しています。

 

自分自身の農業スタイルは、絶え間なく技術向上を目指すこと

栽培技術の研究に熱心な沼さんが就農したのは、2012年のこと。それまでは海鮮卸の会社でお弁当部門の責任者として働いていました。

モノを仕入れて、加工して販売を行うという一連の仕事をすべて経験し、段取りの組み方がよくわかりました。この経験は農業にも役に立っています。

農業は“段取り一番”といわれます。忙しいときには手伝いに来てくれるパートさんもいますが、基本、農作業は祖父と沼さんのお二人でこなしています。

そんな沼さん、もともとやりたかった農業を始めてから、先輩農家の農業を見たり情報交換したりするなかで、農業に対する自分のスタンスが明確になっていったといいます。

 
地域での雇用を広げて規模拡大をする農家もいるし、ブランド化で勝負する農家もいて、本当に参考になりました。

自分でハウスや家までをも器用に建てる祖父の農業ももちろん参考になります。

いろいろなタイプの農家がいて、この地域の農業を支えている。

自分自身は規模はそんなに大きくなくても、ひとつひとつの作物の質を上げ、周年を通して利益を上げられるような農業がやりたいと思うようになりました。

麦(5月)、かぼちゃ(7月中旬~8月上旬)、ユリ(7月~10月)、米(9月~10月)、イチゴ(11月~5月)、白ネギ(12月~1月中旬)の収穫作業があり、定植・管理作業を含めると1年を通して農作業に携わっています。そして、そのひとつひとつの栽培規模は1反~15反と決して大きくはありません。

 

“自分の栽培技術が見届けられる範囲で” ということを沼さんは大切にしています。

畑に生えている青々とした白ネギの写真
元気な白ネギが収穫最盛期を迎えていた

“あの人に聞いたらいいよ” そう言われるような農家になりたい

時代に合った作物を今後も作っていきたいといいます。また、お米は少々縮小して、トマトに転換していくことも考えています。

 
自分がこれからどんな農業をしていくか計画を立て、技術を磨くことが大事。

だから今のうちに失敗もしておくことが必要だと思います。

自分が50歳になったとき、“あの人に聞いたらいいよ”と言われるような農家になっていることが目標です。
生育途中の麦の写真
生育途中の麦。もち麦の生産がさかんな東温市の中では北方地区はやや気温が低いため、葉や茎が丈夫になり春の収穫は質量ともによいものがとれるといわれる。

地域の青年農業者グループに入り、2年間にわたって会長も務めました。会長時代は青年農業者グループが主体となって取り組んでいるどてかぼちゃや、生産者有志グループで取り組むハロウィンかぼちゃの栽培普及やPRも積極的に行いました。

青年農業者グループ仲間の数名にお話しを聞くと、「沼君の農業技術はすばらしいよ」と口々におっしゃっていました。実際、アドバイスを求めて沼さんに声をかけた農家もいます。

“あの人に聞いたらいいよ”、そう言われる農家になる日は遠くないのかもしれません。

 
取材日:2015年12月25日
 
生産者データ
生産者名 沼 雄索さん
生産品目 <農産物>ユリ、米、麦、白ネギ、かぼちゃ、イチゴ
住所 〒791-0303 愛媛県東温市北方1524
TEL / 090-3783-2500

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