「植物本来の力を引き出す栽培方法にこだわり、長持ちする鼻を届けたい。」と語る露口真人さんの写真

東温市は花卉栽培がさかんな地。市内では多くの生産者が菊などの仏花や、バラ、ユリなどをつくってきました。

ただし、花には流行があり、また景気にも左右されやすいため、収入の安定を図るには時代を見る目と確かな栽培技術が必要です。

そんな県内の生産者を支えるために、東温市下林地区に愛媛県農林水産研究所花き研究指導室があります。

2015年2月、この研究所で開発したさくらひめが新品種登録されました。県内でいち早くさくらひめの栽培に乗り出した露口真人さんに栽培のポイントやこれからの目標などをお伺いしました。

愛媛県の新品種「さくらひめ」。お客様の反応に手ごたえ

 

さくらひめはデルフィニウムの一種。デルフィニウムというと青色や水色のイメージが強いのですが、さくらひめは淡いピンク色。その名の通りさくらの花びらのような可憐さがあり、従来品種より花数が多いのが特徴です。

また、デルフィニウムの中ではシネンシス系という、か細い花茎にちらほらと花をつけるタイプのもので、このシネンシス系自体が家庭で楽しめる花として人気が出ています。

さくらひめの写真
さくらのように可憐な花を咲かせるさくらひめ

シネンシス系のスーパーグランブルーという品種を栽培していた露口さんは、さくらひめにもチャレンジしてみようと2015年から栽培を始めました。

 産直市場に出荷するとお客様の反応がすごくよかったんです。
 特に女性のお客様から「これ何!?」とびっくりされて。
 手ごたえを感じました。

家庭で長持ちさせるためのポイントは、植物本来の力を引き出す栽培方法と収穫のタイミング

 

露口さんの栽培モットーは「長持ちする花」であること。お客様が花を買い家庭で花瓶に生けてから長く楽しめるよういろいろな工夫をしています。

青年農業者仲間に野菜ににがりを使っていると聞いて、これを花に取り入れてみようと思い、通常の作業に加えてにがりの葉面散布も行っています。
ミネラル分を与えることで植物本来の力を引き出し、病気になりにくい丈夫な花をつくることができます。
作業中の露口さんの写真
収穫作業を行う露口さん

さらには収穫のタイミング。  さくらひめは次々と花が咲く品種で、一番花をとったあと、二番花、三番花までとることができます。いずれも、“6分咲き”の状態でとるといいます。

花を咲かせることに植物はエネルギーを使います。
6分咲きの状態でとることで、消費者の手に渡ったとき、茎や葉に残ったエネルギーで残りの花が十分に咲きます。
 

柔らかな発想で研究を重ね、お客様に喜んでいただけるものをつくる

非常に研究熱心な露口さんの経歴はユニークです。

理系大学を卒業後、化学関係の会社で塗料やUVカットの研究、また環境ホルモンの分析をしていました。また、建設業、製造業の分野でも仕事をしました。

多様な分野での経験は、“客観的な目で花づくりを行う”ことにとても役に立っているそうです。

ハウスの中の写真
さくらひめの一番花が咲き始めたハウスの中

家族経営協定を締結し2010年に就農。花づくりの名人である父親から花卉と施設野菜の一部を任されましたが、自分独自の栽培方法を研究し続けてきました。

また、東温市の後継者グループに入り、仲間と情報交換をしながらよい情報はすぐに取り入れてきました。

“柔らかな発想を大切にしたい”と、露口さんは思っています。

栽培には電照や暖房も使用しておりコストもかかりますが、今後も新品種の花にチャレンジし、その比率をもっと増やしたい。
また、バレンタインなどイベントや行事ごとにぴったりと合せて咲かせる技術研究も進めたいですね。

施設野菜は、ミニトマトをもっと拡大していきたいと考えており、加工もチャレンジしてみたいといいます。また、現在イタリアン野菜などを作って地元のレストランと直接取引も行っており、引き続き力を入れていきたいとしています。

最後に、さくらひめを家庭でより長持ちさせるためのコツをお聞きしました。

水切りをこまめにすれば、長く楽しめます。
さくらひめは手で簡単に茎を折ることができるので、フラワーアレンジメントにも最適。ぜひお楽しみください。

実際、露口さんにこの日いただいたさくらひめは、3週間ほどに渡って次々と花を咲かせていました。1月~6月に下記の産直市で買うことができます(一番花:12月末~1月下旬、二番花:3月下旬~4月下旬、三番花:5月下旬~6月下旬)。

 
取材日:2015年12月24日
 
生産者データ
生産者名 露口 真人さん
生産品目 <農産物>花、ミニトマト、イタリアン野菜
販売場所 [ 東温市]
・あさつゆマルシェ
・JAグリーン
[ 松山市 ]
・ぎんこい市場
・太陽市(おひさまいち)
住所 〒791-0213 愛媛県東温市牛渕1023
TEL / 090-4333-7370

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